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建設関連 IT <<Mail>>ニュース Vol.23 - Date : 2003/7/1 Tue
”月2回発行予定”
http://www.archiweb.com/itnews/index.html
(上記アドレスで過去のバックナンバーと編集者の略歴を掲載しています)
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皆様こんにちは。建設関連 IT <<Mail>>Newsです。
先日、日経新聞社による2003年度上期ヒット商品番付が発表されました、
さて、思い出してみますと、
横綱:東「−」、西「米大リーグ」
大関:東「六本木ヒルズ」、西「DIGA(松下電器のDVDレコーダー)」
小結:東「阪神タイガーズ」、西「ジャパネットたかた」
前頭:東「ボブ・サップ」、西「チワワのくうーチャン」
前頭:東「ノンアルコールビール」、西「芋焼酎」
景気低迷に加え、イラク戦争やSARSが影を落としてメガヒットはなし、確実
に利益を確保しようとする企業の姿勢と、消費者の防衛本能が重なって、
番付には小粒な「手堅くプチヒット」商品がならんでいます。
朝のNHKニュースでも、毎日のようにアメリカンドリームに挑戦する松井、
イチロー、新庄など大リーガーの成績が報道されています。
確かに、日本人も小柄ながら頑張るじゃないか、と、おじ様達に夢を与えて
くれています。
さて、そろそろ、大リーガーに続けとビジネス界も盛り上がって欲しいですね。
[天神]
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【1】建設通信新聞、日刊建設通信新聞
・国交省 出来高・支払をEDI化
・ニューオフィス推進協議会 情報化に建物対応できず
・WebCADで設計・資材選び 個人が住宅建設をマネージメント
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【2】日本経済新聞
・日本一の超高層ビル 地上77階 地権者が構想
・高速ネット、電源つなぐだけ 電力線通信に現実味
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【3】日経ビジネス
・低迷するパソコン市場で、中古品の強化を急ぐ
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【4】日経コンストラクション
・国交省が防災情報に関するサイトを新設
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【5】アメリカの建設週刊誌「エンジニアリング ニューズレコード(ENR)」
・ニューロ・アーキテクチャ−
−ニューロ・アーキテクチャ−という新しい科学を発足させた建築家たち−
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【1】建設通信新聞 6/26
■国交省 出来高・支払をEDI化■
国交省は、CI-NETやC-CADECによるEDI(電子商取引)を行なうシステム
を建設業界に普及させるため、実証実験を通じて「出来高・支払請求の
標準システム」などの5つのシステムを構築していく。
今回の事業は、設計・見積もりから、調達、施工、検査、出来高・支払
いまでの各段階をEDI化させ、建設生産にかかわるすべてが参加できる
標準的なシステムを構築することが目的。実証実験を行なう企業は、建
設業振興基金が7月上旬から公募を始める。
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建設通信新聞 6/26
■ニューオフィス推進協議会 情報化に建物対応できず■
ニューオフィス推進協議会は、情報化の進展によって既存オフィスで、
テナントが移動した場合、フロアレイアウトに配線システムが連動する
ため、配線経路だけではなく電源容量、配線数や太さも加味した対応が
求められ、建物内を縦に通るシャフトでは大量の電源ケーブルと情報ケ
ーブルが集中し、シャフトが詰まり建替えを余儀なくされる最悪のケー
スも出てくると見通している。
OA機器はノイズから保護するためにアース極を必要とするコンセントも
必要となってきている。情報化の波に建物自体が対応しにくい「配線問
題」を踏まえ、設計者などに「改修計画段階で事前に配線システムを提
案すべき」と訴える。
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日刊建設産業新聞 6/27
■WebCADで設計・資材選び 個人が住宅建設をマネージメント■
日本ユニシス・エクセリューションズは、一般の人が自らの住宅を設計
できるよう、WebCADシステムとリフォームCADシステムの開発を進めて
いる。住宅を自分で設計し、資材関係の選択まで自分で行い、そのプ
ランにそって施工してもらえる工務店も選択できれば良いと考えている、
また、建設者自らがプロジェクトマネージメントを行なうソフト開発も進め
ている。
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【2】日本経済新聞 6/25
■日本一の超高層ビル 地上77階 地権者が構想■
西新宿三丁目西地区市街地再開発準備組合が、西新宿に338メートル、
地上77階の日本一の超高層オフィスビル建設構想をまとめた。
実現すると、横浜ランドマークタワー296メートルを抜き国内初の300
メートル超のビルとなる。
今後都市計画決定に向け、東京都、新宿区と調整を進め、2010年末の
完成をめざす。
オフィスビル+住宅棟3棟で事業費は2800億円。オフィスの供給過剰
問題から、再開発に加わるデベロッパーが現れるかどうかが構想の実
現を左右する。
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日本経済新聞 6/27
■高速ネット、電源つなぐだけ 電力線通信に現実味■
慶応大学と東洋通信機が、電源コンセントにコードを差し込むだけで、
光ファイバーの2倍の高速インターネット通信が可能となる新技術
「電力線通信」を開発した。
電力を家庭やオフィスに供給する電線は、通信に利用することも可能。
現在もドアのインターホンなどに使われている。ただ、利用できる周波
数が電波法により規制せれている。
「電線から漏れる電波で混信の懸念がある」とし、電力線通信開放を認
めていない総務省も、実証試験を検討し始めた。
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【3】日経ビジネス 6/2号
■低迷するパソコン市場で、中古品の強化を急ぐ■
東京・有楽町の駅前にある有楽町ソフマップでは、2002年11月より店内の
奥にあった中古パソコン・周辺機器のコーナーが、デジタルカメラなどの
人気商品の売り場に近い入り口のすぐ脇に移り4割ほど拡張、逆に新品パソ
コンなどの売り場は奥に移された。
現在店舗面積2000uの半分を中古品が占めている。新品パソコンの販売で
はほとんど利益が出なくなったが、中古品の売上は2倍になった。
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【4】日経コンストラクション 6/27号
■国交省が防災情報に関するサイトを新設■
国交省は6月12日に「防災情報提供センター」を新設した。河川局や道路
局、気象庁がそれぞれ観測した雨量データを「リアルタイム雨量情報」と
して独自に統合し提供する。情報は10分ごとに更新する。
http://www.bosaijoho.go.jp/
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【5】アメリカの建設週刊誌「エンジニアリング ニューズレコード(ENR)」
■ニューロ・アーキテクチャ−■
−ニューロ・アーキテクチャ−という新しい科学を発足させた建築家たち−
合衆国建築家協会(AIA)は、建築デザインと健康問題、生活問題、労働生産
性問題との関係の科学的な解明を図るべく、活動の第一歩を踏み出し、その
成果に期待が高まっている。
ごく最近AIAは、前例の無い全く新規の二つの研究への関与を明らかにして
いる。
一つはカルフォルニア生物学サルト研究所と、他の一つは合衆国総合サー
ビス管理局(GSA)・国立衛生研究所との共同研究である。
研究の目的は、物理的な環境の違いによる人の脳の活動の変化、更に脳の
構造の変化までの解明である。
このプロジェクトは、ワークプレース・建物・町・都市などの計画や再生など
に大きなインパクトを与えるであろうと関係者は言っている。
AIAワシントンDC支部副会長兼CEOのノーマン・L・コーンスが表明するところ
では、“良い建築は、人間の生産性や幸福感を高め、癒しを早める”とのこと
である。
氏は、本年5月に開催されたAIA2003コンベンション・エキスポの講演で再度、
良い建築に触れ、“良い建築が人の寿命を伸ばすことを確信している”とも証
言している。
今回のコンベンションの研究プロジェクトの一つに、「建築のためのニューロ・
サイエンス」がある。 研究担当の学術チームが発足し、人工環境への人の
理解と反応を研究する初めての試みとして、活動を始めている。
建築家とニューロサイエンス研究者グループは、まず手始めに、オフィスワー
カーの生産性の問題、学校教育、アルツハイマー病患者への癒しの問題など
を取り上げている。
実験は、脳のニューロン縁端の状況を追跡調査するという方法を取っている。
研究者は“人の住む環境・構造は脳に影響を与え、脳は我々の行為に影響を
与える”という仮説を立証したいと述べている。
また、このシンポジウムでのソルク生物学研究所・発生学教授、フレッド・ゲージ
教授の講演では、2万を超す聴衆が押し寄せ、AIAコンベンションの記録を更新
したと伝えられている。ゲージ教授は、ニューロサイエンスと建築の原理をマージ
することを提唱し、建築家の感性の問題にも解明の光を当てることになろうと話
している。
実験は、人間を直接、研試体とし、MRIなどのスキャナーを使う計画である。
当初の研究予算は10万ドル、ついでGSAの公共建物サービス部門(PBS)と50万
ドルの共同研究を提唱している。実験の手始めは、人の行動と作られた環境、
組織活動の効率性などの関係を数量化することで、PBSの70名の職員を被検
体としてデータの収集を始める。データの収集は24時間連続で、ワークプレース
の変化(照明、暖房、空調、色彩、騒音、プライバシーレベル、窓・壁への距離など)
によるワーカーの反応の変化を調べる。
計測はベルト着用のモニター(脳の活動を示す心拍などを記録)、手に付けるパッチ
で汗を集め、50種類にのぼるホルモンを分析する。この分析で、人の生物学的な
バランスの状態を判断できるそうだ。
この種の研究には少なくとも10年はかかると言われているが、担当グループは、
ニューロ理論によるデザインの解明の手掛りは2〜3年で目途をつけたいと 証言
している。
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= 編集後記 =
皆さん「バイオマス」が注目されているそうですがご存知ですか。
バイオマスは、太陽光や風力発電などと並ぶ新エネルギーの1つとして脚光
を浴びています。
機械メーカー各社が廃材などのバイオマス(生物資源)を使った発電プラン
トを相次いで受注しています。
化石燃料を利用せず、二酸化炭素の排出量を抑える効果が期待でき、また、
燃料の備蓄が可能なことも特徴だそうです。2010年の市場規模は26百億円
に達するとの試算もあるそうです。
[天神]
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編集長:天神良久 ( tenjin@bpo.co.jp )
編集協力:桑形松夫 ( matsuo@bpo.co.jp )
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