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    建設関連 IT <<Mail>>ニュース Vol.17 - Date : 2003/3/20 Thu
                  ”月2回発行予定”

          http://www.archiweb.com/itnews/index.html
 (上記アドレスで過去のバックナンバーと編集者の略歴を掲載しています)

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        皆様こんにちは。建設関連 IT <<Mail>>Newsです。

情報としては少々古いですが、3月7日にビックサイトで開催されました
「SECURITY SHOW 2003」を見てきました。
年度末の忙しい時期なのに会場は大勢の来客で混雑しており、
セキュリティ、防犯、安全対策に関する意識の高さが感じられました。
今年の特徴としては、デジタルとセキュリティの組み合わせが大きな
潮流のようで、建築関連では、個人、家庭むけのホームセキュリティ
製品が各社から提案されていました。
特にウェブカメラ、カメラ付き携帯電話の画像を利用した顔認証機器
などの展示もあり、指紋を含めた生体認証システムの本格参入まじか
の状況です。ただ、生活者の立場に戻ると、セキュリティをきにしない
安全な住まいが望まれますよね。
[天神]

■□■[ I N D E X ]■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【1】日刊建設産業新聞、建設通信新聞
 ・建物保全データベース作成 東京都 全庁で一元管理
 ・資材、設計・工法など開発 林野庁 地域材新需要を開拓
 ・六本木ヒルズのITシステム公開
     
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【2】日本経済新聞
 ・地震被害 水際で防げ 情報配信ネットワーク構築

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【3】日経ビジネス
 ・住宅のアフターサービス 
  サービスコストはITで捻出 24時間スピード対応

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【4】アメリカの建設週刊誌「エンジニアリング ニューズレコード(ENR)」
 ・生存者の探索に瓦礫内のマイクロフォンは非常に有効 
 
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【1】日刊建設産業新聞 3/5

■建物保全データベース作成 東京都 全庁で一元管理■

東京都では所有する建築物の45%:約1,270万m2が、09年には築後
30年を超える。老朽化施設の長寿命化は重要な課題となっている。
施設の維持保全の効率化と計画的な対応を一元的に管理する保全
データベースの作成と、保全緊急対応のコールセンターを来年度設置
する。

データベースには、建物施設情報、光熱水費、履歴情報、図面、劣化度
情報が盛り込まれる。
光熱水費は過去3年程度の消費量の推移データから、省エネ診断を
もとにエネルギー分析が行なえるシステムを将来的に検討中。

コールセンターでは、各局の施設管理者からの緊急相談、応急処置の
指導を行なう。

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   日刊建設産業新聞 3/5

■資材、設計・工法など開発 林野庁 地域材新需要を開拓■

林野庁は、地域材需要の開拓をねらい、森林所有者から住宅生産者
までの関係者が、互いに資材や設計、施行の特性などの情報を共有
できる、インターネットを活用したデータベースの構築を来年度から
開始する。
また、地域の特色を活かした住宅プランの作成などに対する事業費の
半分を補助する事業も創設する。

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   建設通信新聞 3/7

■六本木ヒルズのITシステム公開■

4月にオープンする、森ビル六本木ヒルズの「ITショーケース」が公開
された。個人情報などを登録したICカード「タウンカード」と、携帯電話
などに店舗やイベント情報を送信できる小型無線IC荷札「タウンクリック」
の2つで構成されている。

「タウンカード」は、施設内ショッピングのポイントマイレージがたまる。
また、図書館内では書籍位置検索サービスを利用できる。

「タウンクリック」を利用すれば、テレビ画面に流れている広告の詳細
情報がメール配信されたり、ショッピングゾーンでは趣味、趣向に合わ
せた関連情報が配信される。

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【2】日本経済新聞 3/17

■地震被害 水際で防げ 情報配信ネットワーク構築■

防災科学技術研究所と民間約40社は共同で、リアルタイム地震情報
利用協議会を設立した。
防災科研と気象庁、大学が持つ全国約1,000所の観測拠点を専用回線
でつなぎ、地震が起こるとデータを分析し、数秒間で震源位置、規模を
予想し、主要都市が何秒後にどの程度の揺れに見舞われるかといった
情報を無償で配信する。5年後の本格稼動を目指す。
鉄道を止めて被害を未然に防いだり、携帯電話に配信し安全を確保でき
るようにする。

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【3】日経ビジネス 3/10

■住宅のアフターサービス 
  サービスコストはITで捻出 24時間スピード対応■

住友林業住宅本部は、自社のベテラン技術者が24時間対応するコール
センターを運営している。そのサービス担当者をパソコンシステムが強力
にバックアップしている。

電話してきた顧客の電話番号、住所、名前などが分かれば、たちどころに
画面にその顧客の住む住宅の設備状況、支店サービス担当者、これまで
のサービス履歴、施工した業者などが一覧表示される。アフターサービス
満足度調査住宅部門では、3年連続3位以内(うち2回が1位)にノミネート
されている。

情報システム構築は1998年より着手。現在でもシステム開発に毎年50億
円を投じている。

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【4】アメリカの建設週刊誌「エンジニアリング ニューズレコード(ENR)」

■生存者の探索に瓦礫内のマイクロフォンは非常に有効■

ペン州立大学の研究者によれば、WTCの崩壊現場での探索・救助で、
瓦礫内に挿入、投入されたマイクロフォンが崩壊したビルの瓦礫の表面
での騒音レベルが高い場合でも、生存者を発見するのに非常に有効で
あったとのことである。

「従来の生存者探索の仕方では、生存者の音声や発生音の確認の
ため、表層で騒音を発生するような仕事は中断せざるを得なかった」と、
トーマス・ガブリエルソンは証言する。
しかし、今回のケースでは、音響的な調査法で表層の作業を中断する
ことなく探索が効率よく行われたとのことである。
海軍研究所の支援を得て、探索チームは頑丈なケースに入った小型の
使い捨て型の無線マイクを開発し、人が入り込むには危険すぎる場所で
使用できるようにしたそうである。

詳しい情報は次のサイトを参照して下さい。
http://www.psu.edu/ur/research

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= 編集後記 =
「SECURITY SHOW 2003」と同日時に、「建築・建材展」が開催されました。
入場者は少なめでしたが、注目は「健康建材パビリオン」。
ホルムアルデヒドや揮発性有機化合物(VOC)の吸収効果を持つ天井材、
再生紙100%を原料にした吸収紙などが展示されていました。
今年のテーマは「安全と健康」かと、納得したしだいです。
[天神]

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