┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛
　　　建設関連　ＩＴ <<Mail>>ニュース Vol.12 - Date : 2002/12/26　Thu
　　　　　　　　　　　　　　　　　”月２回発行予定”

　　　　　　　　http://www.archiweb.com/itnews/index.html
　（上記アドレスで過去のバックナンバーと編集者の略歴を掲載しています）

┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛

　　　　　皆様こんにちは。建設関連　ＩＴ <<Mail>>Newsです。

今年も残すところ後わずか、皆様お忙しい日々をお過ごしのことと存じます。
普段締め付けていた財布も少々開こうかなと思うこの季節、一足先にパソコン
ショップを偵察してきました。今回は話題の「タブレットＰＣ：キーボード不要の
パソコン」をレポートします。

現在発売中のタブレットＰＣ対応パソコンの価格は２５〜３０万円程度で少々
たかめですが、店頭のデモコーナーはそれなりの人だかりでした。
ところで、タブレットＰＣの特徴を簡単に説明すると、紙のノートがパソコンの
画面になったと考えるとイメージしやすいのかも知れません。つまり専用ペン
でパソコンの液晶画面をなぞると、筆跡が画面に表示される。具体的な操作
としては、送られてきたワードの文章の上に赤字で校正したり、筆圧を感知す
るので、線に強弱を付けることも可能です。
もう一つの特徴は、自分で書いた手書きの文字をテキスト形式に変換できる
ことです。

さて、タブレットＰＣの将来は広い可能性を秘めていると思いますが、今後の
売れ行きは、機能を生かせるソフトの出具合によるのかなーと思います。
是非冬休み、お時間あれば手に触ってご確認ください。面白い事は事実です。
[天神]

■□■［ I N D E X ］■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【1】建設通信新聞、建設産業新聞
　・電子契約システム　国交省　０５年度全面適用めざす
　 ・ＥＳＣＯ市場拡大　潜在市場は２．５兆円　ＢＥＭＳ活用促進
　 ・みどり創出に容積率緩和　東京都　ガイドライン策定
　 　 　
-----------------------------------------------------------------
【2】日経ビジネス
　・「ビルまるごと管理」で省エネ診断　最小コストで最大価値を提案

-----------------------------------------------------------------
【3】ＫＥＮPlatz
　・ＩＴ施設のリスク診断事業がはじまる

-----------------------------------------------------------------
【4】アメリカの建設週刊誌　「エンジニアリング ニューズレコード（ＥＮＲ）」
　・計測：ライトタッチの歪ゲージ　
　
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■

【1】建設通信新聞　12/6

■電子契約システム　国交省　０５年度全面適用めざす■

国土交通省は、公共事業の電子契約システムの構築に向け、電子契約推
進検討会を設置した。達成すべき範囲について、「支払い部分を含むすべて
の契約行為を電子化することを視野に入れ、当面は、当初契約と変更契約を
対象に電子契約の実現をめざす」と発表した。また、「ＣＩ−ＮＥＴ」や
「ＣＯＭＳ（契約管理システム）」などの既存システムとの連携、ＸＭＬの活用
などを前提に、システムの構築を図ることを基本方針に揚げた。
03年度に電子契約による実証実験を行い、05年度には全面的な適用を目指
して行く。

建設通信新聞　12/9

■ＥＳＣＯ市場拡大　潜在市場は２．５兆円　ＢＥＭＳ活用促進■

内閣官房は、【環境・エネルギー】【ナノテクノロジー・材料】【情報家電・ＩＴ】
【バイオテクノロジー】の4分野の技術開発、市場化等を内容とする「産業
発掘戦略」をまとめた。
環境では省エネの重要制を指摘、特にＥＳＣＯ事業の市場規模は、01年度
実績で670億円（前年度比2.5倍）、潜在事業規模は2.5兆円と試算している。
ＥＳＣＯ事業拡大のために、公的部門への導入により民間セクターへの導入
を促進する。また、今年から開始したＢＥＭＳ（業務用ビルエネルギーマネジ
メントシステム）の導入補助制度の活用を普及促進する。

建設産業新聞　12/6

■みどり創出に容積率緩和　東京都　ガイドライン策定■

東京都は、まちづくりにみどりの創出をとり入れることで容積率の緩和を
行う。適用対象住居地域では、みどり豊かな住環境形成を目標とし、みど
り率の目標数値など具体的な環境水準記載が求められている。また、道路
に面した壁面区域を環境緑地と定め、緑化による緩和が行える。容積率は
現行の60〜200％のものが80%〜300%に割増される。また、高さ制限の
見直しも行う。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■
　
【2】日経ビジネス　12/16

■「ビルまるごと管理」で省エネ診断　最小コストで最大価値を提案■

「ビルの快適性、設備コストをいかに小さくするか」というニーズが強く要求
されだしている。また、来年4月には改正省エネルギー法が施工され、規制
が強化される。改正により、大規模オフィスビルなどエネルギー消費量が一
定以上の全ての業種に拡大し、指定を受けたビルは省エネ計画を作成して
提出するほか、定期的な報告が義務付けられる。

三菱電機ビルテクノサービスでは、省エネ対策は、継続した効果測定が重
要と考え、「エネルギー管理支援システム」を開発し、全国の工場、病院、
オフィス６０棟のビルで利用しだしている。ビル内の消費エネルギーを遠隔
地のサーバーに集積し、オーナーや管理者がＷＥＢで閲覧でき、省エネ計
画が予定通り進んでいるか確認できる。
今後、リニューアルから日常の運営管理にいたる「ビルまるごと管理」の
重要な切り口の一つが、省エネになる。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■

【3】ＫＥＮPlatz　12/5

■ＩＴ施設のリスク診断事業がはじまる■

インターネットの普及に伴い、ｉＤＣ（インターネットデータセンター）のように
ＩＴ社会の基盤になる施設は、利用するすべての企業のビジネスを背負う
ことになり、より高いレベルのリスク管理が必要になっている。
ＮＴＴファシリティーズは、東京海上火災および東京海上リスクコンサルティ
ングと提携し、ＩＴ社会の基盤となる建物や設備などの危弱性を評価する
サービスを今月より開始する。リスク評価の結果は保険プログラムに反映
させるだけでなく、改善提案、リニューアルまで総合的なエンジニアサービス
を提供する。
具体的な項目としては、
１．地震リスク診断サービス
２．耐震診断サービス
３．電源システム診断サービス
４．空調システム診断サービス
５．セキュリティシステム診断サービス
６．雷害対策診断サービス
７．ＥＭＣ診断サービス
８．浸水リスク診断サービス

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■

【4】アメリカの建設週刊誌　「エンジニアリング ニューズレコード（ＥＮＲ）」

■計測：ライトタッチの歪ゲージ■

構造用プラスティックで作られた欧州初の道路橋が、10月29日、英国、
オクスフォードでオープンした。

この橋は、河川にかかる道路橋でプラスティック合成材が使われる初めて
のケースであるばかりでなく、光ファイバー縒線を使った新しい構造計測
システムを装備している。
この橋（ウエスト・ミル橋）に使われる0.0125cm径の光ファイバーには、
長さ方向の多数の点に8cmの長さのセグメント格子パターンがレザーで
エッチングされている。このファイバーは構造体に直接貼り付けられている。

光ファイバーに光が通るとき、エッチング部分に反射して、その部分の長さ
の変化に対して波の位相変化が起こす。
「この位相変化を掴んで、ファイバーの位置の構造的な歪を精確に現す
ことができる」と、ロンドンを本拠地とするシステム開発会社、EMテクノロジィ
のCEO、ベバレイ・メギットが証言している。
ファイバー縒線に複数の点でエッチングが可能で、複数の位置からこれを
モニターできる。その数は、ファイバーに流す光の波長によって異なるとの
ことである。

例えば、ウエスト・ミル橋のファイバーでは８ヶ所からモニター可能である。
防護スリーブ内には８本のファイバーが束ねられて、直径0.3cmのケーブル
になる。ケーブルは、橋の各部分から側面に取り付けられた接続ボックスに
集められる。そこから1本のケーブルが川岸の小屋に繋がり、コンピューター
が信号を処理する。ソフトウェアが反応信号の流れを構造モニター用の
データに変換し、インターネットでアクセスができるようになっている。

昨年の試行では、EMテクノロジィはノルウエイ橋の鉄骨部材にモニターを
付けた。ウエスト・ミルでは、ガラス繊維とカーボン繊維で補強されたポリマー
の構造部材にファイバーを設置し、ポテンシャルを高めている。
従来型のゲージと比較して光システムの結果は満足できるものであると、
モーケル・グループの橋梁デザイナー、サム・ルークが証言している。
「構造体のモニターには理想的なシステム」と言い、「わが社の巨大インフラ
を持つクライアントに向いている」とも表明している。

(付記)　構造体の計測システムに光ファイバーが使われる時代になったよう
ですね。銅線上の電流から、ファイバー上の光に換わる訳ですね。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■

────────────────────────────────□

┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛

＝ 編集後記 ＝
今年のかくれたヒット商品の一つ！皆さん、日本ビクターが20年ぶりに商品化
した単機能ラジオ「ＲＡ−Ｈシリーズ」をご存知ですか。現在月産２５００台を
順調にさばいているそうで、願いは「ベストセラーではなくロングセラー」。
コンセプトは「ユニバーサルデザインのラジオ」。高齢者や障害者を含め、あら
ゆる人たちが使いやすいデザインにすること。まさに、理由あってのローテク！
長時間聞いても疲れにくいスピーカーの開発は、今の高低音を強調した派手
な音作りの開発とは正反対。
日本は人類史上いまだに誰も経験したこのない高齢者国家に向けてまい進中。
まさに「ユニバーサルデザイン」は日本から世界に発信する、新しい商品となる
日も近いのかもしれませね。
[天神］

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

配信中止、配信アドレスの変更およびメールに関するご質問は、
it-news@bpo.co.jp 宛にお送り下さい。

┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛

■━━━━ 株式会社バスプラスワン http://www.bpo.co.jp/ ━━━━━

　　　　〒112-0014 東京都文京区関口1-24-8 東宝江戸川橋ビル
　　　　　　　　　TEL:03-3235-8101 FAX:03-3235-8104
　　　　　　　　　編集長：天神良久 （ tenjin@bpo.co.jp ）
　　　　　　　　　編集協力：桑形松夫 （ matsuo@bpo.co.jp ）
────────────────────────────────