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　　　　建設関連　ＩＴ <<Mail>>ニュース Vol.13 - Date : 2003/1/21　Tue
　　　　　　　　　　　　　　　　　　”月２回発行予定”

　　　　　　　　　　http://www.archiweb.com/itnews/index.html
　（上記アドレスで過去のバックナンバーと編集者の略歴を掲載しています）

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　　　　　　　　皆様こんにちは。建設関連　ＩＴ <<Mail>>Newsです。

今年初めてのＩＴ <<Mail>>Newsです。2003年建設業界はどうなるのか！
ＩＴ業界はどちらに舵を切るのか！なんて大胆な予想は評論家の皆様に
お願いすることにして、我がＮＥＷＳは、相も変わらずこの２週間で新聞・
雑誌 （一部海外雑誌）、各種ホームページ等に掲載された「建設関連で
のＩＴの情報」を編集者が個人的に抜粋し（網羅はしません）、その内容を
まとめ配信します。
ご多忙中の皆様におかれましては、読み飛ばした記事のフォロー、情報
確認等、今年もご参考になれば幸いです。

さて、身近なようで意外と知っていないのがプラント業界。国内プラント大
手の受注が急回復しているのを皆様ご存知ですか。
日揮、千代田化工、東洋エンジニアリング３社の今期売上は当初見通し
の約6千6百億円を大きく上回り、既に8千億円を超える勢いだそうです。
特にＬＮＧ（液化天然ガス）プラントなどの高度な技術力を必要とする分野
で着実に受注を重ねています。ＬＮＧは石油や石炭と比べ二酸化炭素の
排出量が少ないため需要が高まっており、天然ガスをマイナス１６２度に
冷却し液化する技術が必要。この設備を建設する技術があるのは世界
で日揮、千代田化工、米ＫＢＲ、米ベクテルの４社とされているそうです。

２００３年は、地球や環境のためになり、海外に負けない製品。日本の技
術開発力の新たな挑戦が始まる年となって欲しいですね。
[天神]

■□■［ I N D E X ］■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【1】建設通信新聞
　・官庁施設　電子情報流通環境を構築
　 　
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【2】日経新聞
　・省エネ対策積極化　−都心の再開発ビル　熱電併給などフル活用−　
　・エレベーター更新特需に的
　・既存の家電をネットで制御　−賢いコンセント開発−

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【3】日経ビジネス
　・「日本復活の条件」新技術で再び日本アズナンバーワン

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【4】アメリカの建設週刊誌　「エンジニアリング ニューズレコード（ＥＮＲ）」
　・高速道路建設工事のオンライン入札　
　・盗難防止のため重機メーカーがデジタルキーを提供

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【1】建設通信新聞　1/10

■官庁施設　電子情報流通環境を構築■

国土交通省官房官庁営繕部は、官庁施設のライフサイクルを通じた電子
情報流通環境を構築するための手法の検討に03年度から着手する。検討
期間は２年間。電子情報流通環境構築手法の検討は、次世代ＣＡＬＳ／ＥＣ
の実現につなげるもの。現在の電子納品は各フェーズごとだが、企画、設計、
施工、維持管理の各フェーズ間で流通させるための交換標準や、電子納品
ルールなどを検討する。

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【2】日経新聞　1/9

■省エネ対策積極化　−都心の再開発ビル　熱電併給などフル活用−■

国は０３年４月施行の改正省エネ法で、大型ビルに工場並みの省エネ計画
を義務化する。東京都も温暖化ガス削減を義務付ける条例を検討している。
そのなかで、東京都心部の超高層ビルでの省エネ対策が本格化している。
４月開業する「六本木ヒルズ」の森タワーは、センサーによる照度調整など
を導入して空調や照明を効率化するとともに、ビル全体のエネルギー消費
データの収集・管理システムも導入して、従来型のビルに比べてエネルギー
消費量を２１％削減する。品川の「品川グランドコモンズ」の三菱ビルでは、
外気を活用した高性能の空調機や自動調光システムを導入、３２．７％の
省エネを狙う。

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日経新聞　1/9

■エレベーター更新特需に的■

日本エレベータ協会によると、７０年代以降設置されたエレベーターが
一斉に更新時期を迎えることになり、日立製作所、東芝エレベータ、
三菱電機の大手３社合計で、今後約７万台あり、更新受注は年７千台
ペースで増加するとみている。
指紋認証によるセキュリティーシステム、空調や照明の電気代を節約
する省エネシステムなどを提案し、従来の単体販売から、ビル全体の
価値向上を売り物にシステムでの売込みを強化する。

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日経新聞　1/17

■既存の家電をネットで制御　−賢いコンセント開発−■

東京工科大学と松下電工は、既存の家電製品をインターネットを通じて
制御できる「賢いコンセント」の基本原理を考案した。３年以内の実用化
を目指す。インターネットと接続する家電が普及し始めたが、全部をネット
対応に買い換える事はコスト増要因になる。この「賢いコンセント」を使え
ば通信機能の有無に関係なく全家電製品のオン・オフ制御ができる。
携帯端末から自宅の様子をチェックしたり、コンセントに指示を送り切り
忘れ対策なども可能になる。

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【3】日経ビジネス

■「日本復活の条件」新技術で再び日本アズナンバーワン■

＊上記特集の一部掲載記事の紹介
環境問題を解決するために材料革命が起きれば起きるほど、日本の技
術の出番が来る。世界的に材料、とりわけ高い機能を持つインテリジェン
トマテリアル（ＩＭ）革命が進行し始めた。
０２年リニューアルオープンした「丸ビル」は、来場者数での人気ぶりも
さることながら、実はこのビル「存在するだけで大気中の有害物質である
ＮＯｘ（窒素酸化物）を無害化して除去してくれる」魔法のビルなのだ。
除去量はポプラ並木２００本分に相当する。その秘密は、光触媒の技術
を織り込んだ外壁タイルにある。タイルを手がけたＴＯＴＯによると、光触
媒関連製品の国内規模は約３００億円で、前年比２０％増の勢いで伸び
ている。ＩＭ革命のまさに一例として「永遠に朽ちないポプラの機能を環
境浄化タイルに一新する」。こんな技術が続々登場しだしている。

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【4】アメリカの建設週刊誌　「エンジニアリング ニューズレコード（ＥＮＲ）」

■高速道路建設工事のオンライン入札■
米国連邦高速自動車道路管理局は、インターネットによる電子入札の
プールに飛び込んで、道路施設建設のプロジェクトに利用できるツール
の技術ガイドを携えて浮かび上がってきた。
州の運輸管理部門、入札者、建設業者のために書かれた道路建設
プロジェクトに対するインターネット入札ガイドは、この様なシステムに
利用できるソフト、ハードについて説明をしている。更に、電子入札に
対する保証処理、電子化された設計図面とのリンクの問題も規定が
書かれている。
文書では、インターネット入札は運輸担当部局、コントラクターの両方に、
時間とコストの節減にメリットが大きいと強調。また、このシステムは
今後一層普及するであろうし、運輸施設の計画、実施の検討のための
基本となると言っている。
インターネット入札で使われている文書、資料は公開提供されている。
これには、関連する資料について、広範囲な資料目録が提供されてい
る。これらの資料は、下記のウェブサイトで見ることができる。
URL： http://www.fhwa.dot.gov

■盗難防止のため重機メーカーがデジタルキーを提供■
重機へのアクセスの管理、盗難の防止向けに設計されたセキュリティ
装置が提供されている。この装置は生産工場で取り付けるか、使用中
の重機ではディーラー取り付けキットが提供されている。
キャタピラ社では、重機のセキュリティシステムとして電子錠を使って
いる。キーは唯一のデジタルID番号を持っている。このキーは、キャタ
ピラ社の製品で普通の鍵としても利用できるが、セキュリティシステム
を重機に設定すると、プログラムされたキーとしてその重機にだけ使わ
れる。重機の所有者は、重機のアクセスのキーとしても使われるように
プログラムしたり、キーが有効になる時間枠、例えば夜間、週末は使え
ないように設定することができる。
利用対象となる重機は多様で、キャタピラ社はハンドル操作・バックホー・
車輪付・遠隔操作向けのローダーに取り付けできるとしている。

（注）盗難された建設用重機を使ったATM盗難犯罪が多発している折、
このような電子錠の取り付けがお勧めではないでしょうか。

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＝ 編集後記 ＝
こんなニュースをご存知ですか。
「中国ネット人口が、今年度日本を抜き、米国に次いで世界第二位となる」
国連貿易開発会議（ＵＮＣＴＡＤ）の報告によると、０２年度の世界のネット
人口は６億５千万人に達したと報じている。中国インターネット情報センター
によると、昨年の中国ネット利用人口は５千９百万人、０３年は８千６百万人
になると予想しているそうです。（日本は、総務省発表によると、０１年度の
ネット人口が５千５百万人とのことです。）
今年も、中国からは目を離せない年になりそうですね。
[天神］

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