** 建築関連IT <<Mail>> ニュース バックナンバー **
Vol.6
Vol.8

┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛
    建設関連 IT <<Mail>>ニュース Vol.7 - Date : 2002/10/1 Tue
                  ”月2回発行予定”

             http://www.bpo.co.jp/itnews/index.htm
 (上記アドレスで過去のバックナンバーと編集者の略歴を掲載しています)

┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛

          皆様こんにちは。建設関連 IT <<Mail>>Newsです。

虫の音も澄みわたり、朝晩はずいぶん涼しくなってまいりました。
ところで、秋の七草と言いますが皆さんご存知でしょうか。9月26日付の日経
新聞「春秋」欄に掲載されていたのですが、語呂のいい覚え方として、七草の
頭文字を並べて「オクフカキハナ=奥深き花」と覚える地域があるそうです。
「オミナエシ・クズ・フジバカマ・ススキ・キキョウ・ハギ・ナデシコ/アキノナナ
クサ」だとか。ここでいう「カ」は「枯れ尾花(おばな=ススキ)」。童謡の替え歌
という強力な手段もあったとか。
[天神]

■□■[ I N D E X ]■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【1】建設産業新聞
 ・国土交通省 建設資材電子検索のパイロット事業にKISS
   
-----------------------------------------------------------------
【2】建設通信新聞
 ・02年度土木・建築系CAD市場 GISなど見込み306億
   
-----------------------------------------------------------------
【3】丸ビル見学
 ・先進の「耐震構造、IT対応、省エネ空調」
 
-----------------------------------------------------------------
【4】日経ネットビジネス
 ・マンションの修繕業務をネットで自動化

-----------------------------------------------------------------
【5】アメリカの建設週刊誌 「エンジニアリング ニューズレコード(ENR)」
 ・GIS: ニューヨーク市下水道マップの作成  

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■
【1】建設産業新聞 9/18

■国土交通省 建設資材電子検索のパイロット事業にKISS■

国土交通省は、日本建材産業協会の行っているKISS(建材インフォメー
ションサービスシステム)を、建設資材電子検索のパイロット事業として活
用していく予定だ。
KISSは建設資材専門の【情報サービスシステム】で、インターネットを利用
して検索閲覧が可能、現在の利用者は1ヶ月あたり約26万件で徐々に増加
している。
国土交通省では、設計・施工業務の合理化に取組むことが検討されており、
昨年度上野合同庁舎を対称物件として、KISS実証研究が試行され「現段
階では登録データ量に制約はあるものの十分に機能する」と、ワーキング
グループからの報告書が提出されている。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■
【2】建設通信新聞 9/25

■02年度土木・建築系CAD市場 GISなど見込み306億■

矢野経済研究所は、CAD/CAM/CAEシステムの02年度市場の展望を
発表した。01年度市場は前年比3.8%減の約2507億円、うち土木・建築系
CADは約279億円で8.9%減だった。02年度は全体で10%増の
2758億円、土木・建築系CADは建設CALSやGIS(地理情報システム)
などに対する投資を盛り込んだうえで9.7%増の約306億円とみている。

02年度の予想内訳は、
建築設計が約88億円で前年度比7.3%増
設備設計が約43億円で前年度比5.5%増
住宅設計が約79億円で前年度比14.2%増
土木測量が約95億円で前年度比6.0%増

ただし、01年度の実績では
住宅設計は前年度実績27.5%減、土木測量は前年度実績3.7%減だった。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■
【3】丸ビル見学 

■先進の「耐震構造、IT対応、省エネ空調」■

日本を代表する東京駅前の丸の内オフィス街。そのシンボルだった「丸ビル」
の立て替えが終わり、37階建ての高層新築ビルがオープンしました。私は日
本建築家協会主催の見学会で内部を見てきました。書籍情報を加え先進の
「構造、IT対応、省エネ」を中心にレポートします。

●先進の耐震構造
丸ビルの耐震設計目標は、新耐震基準の1.5倍のレベルを目指している。
目標を達成するため、法隆寺の五重塔に用いられた芯柱による吸収効果を
応用した「耐震シャフト」を採用。屋上から1階まで貫く4本の柱を上下で支え、
各階床のあいだを吸収ダンパーでつなぎ、地震のエネルギーを分散し吸収
するように、独自のシステムを採用している。

●先進のIT対応
ビル内の光通信環境は、十分な容量をもつダークファイバー(敷設しながら
活用していない光ファイバーケーブル)を設置。複数の通信キャリアサービス
を利用可能としている。複数フロアにわたる社内LAN構築が容易にできるよう
縦貫通スペースの確保、また公共の通信インフラが遮断したときバックアップ
用としてテナント専用のパラボラアンテナスペースも確保している。

●先進の省エネ空調
空調システムは、高層階ではフロアを8分割し個別に24時間独立運転が可能。
またVAV(可変風量装置)により、約115m2ごとの細かい制御が可能になって
いる。さらに革新的なのが、空気のカーテンにより外部との熱排気を行うエアバ
ス方式。窓際で発生した熱だけを局所的に排出することで省エネを図っている。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■
【4】日経ネットビジネス 9月号

■マンションの修繕業務をネットで自動化■

マンション管理を行う大京管理は、マンション大手の大京の子会社。
現在、5500棟のマンション管理をしている。このうち2056戸、776億円が
2001年度にIT(ネット)をきっかけに受注した。
マンション管理業務は、管理組合との折衝や議事録などの整理に加え、
「自転車置き場の増設」「壁の補修」といった修繕要望の受け付けや業者の
手配など多義にわたる。
大京のネット戦略マネージャーによると、「マンションの修繕業務は、企業で
いえばオフィス用品の調達業務のようなもの。ほとんどネットで自動化でき
るはずだ。今年9月までには、5500棟のマンションすべてに物件のホーム
ページを開き、管理組合の業務をネット化する」と、意気込んでいる。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■
【5】アメリカの建設週刊誌 「エンジニアリング ニューズレコード(ENR)」

■GIS:ニューヨーク市下水道マップの作成■

ニューヨーク市環境保全局はベーガーエンジニアリング社と、市の下水道
網の地図情報システム作成の契約を結んだ。
プロジェクトの1千50万ドル(13億円)は、3年がかりでエルムスフォード社
(ニューヨーク市)に出される。
このプロジェクトには、GIS応用の開発、11万枚の図面のスキャニング、
1次元地図データベースへのデータ変換が含まれている。
9月19日に契約が公表され、これにはGISアプリケーションの開発、市の
特別5地区の職員の訓練も含まれている。プロジェクト責任者のローランド・
ベレイは、将来の計画や、工事のための基礎的なデータがデジタル化され、
そのデータベースが市に提供されることになると証言している。
この試みは、ニューヨーク州ロングアイランド市のプロジェクト室でも展開
されることになろう。
ベーカーエンジニアリングが構成要員となっているマイケルベーカー企業
体は、交通、公共インフラから、石油・ガスの生産施設の技術設計に携って
いる。

■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

────────────────────────────────□

┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛

= 編集後記 =
米国最大の都市、ニューヨーク市でも、インフラ施設データのデジタル化が
進められているのは興味深いですね。首都、東京のインフラ施設はどうなっ
ているのでしょうか。また、最近の首都圏の大型プロジェクトの特徴は1棟の
ビルを建てるだけではなく、周辺地域と一体になった再開発であることが特徴
のようです。
2003年に向けた大型プロジェクトの竣工で地域がどのように変わるのでしょ
うか。

[天神]

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

配信中止、配信アドレスの変更およびメールに関するご質問は、
it-news@bpo.co.jp 宛にお送り下さい。

┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛┛

■━━━━ 株式会社バスプラスワン http://www.bpo.co.jp/ ━━━━━

     〒112-0014 東京都文京区関口1-24-8 東宝江戸川橋ビル
           TEL:03-3235-8101 FAX:03-3235-8104
           編集長:天神良久 ( tenjin@bpo.co.jp )
           編集協力:桑形松夫 ( matsuo@bpo.co.jp )
────────────────────────────────