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建設関連 IT <<Mail>>ニュース Vol.1 - Date : 2002/7/1Mon
”月2回発行予定”
BUS PLUS ONE INC.<http://www.bpo.co.jp/>
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皆様こんにちは。建設関連 IT <<Mail>>Newsです。
梅雨に入り寝苦しい日が続きますが、皆様いかがおすごしでしょうか。
また、突然の「建設関連 IT Mail News」をお送りし大変失礼いたします。
私は、潟oスプラスワン代表を務めております、天神良久と申します。
1月より社員および友人に、私的な「新聞記事Mail News(週間)」をお送り
していたところ、意外と好評で、もう少し送付範囲を増やしたらいかがかと
諸先輩方よりアドバイスを頂きまして、この度「建設関連 IT <<Mail>>News」
という名称で、今回がその第一号としましてお送りさせて頂きました。
月2回の発行を予定しております。
但し、専門の編集者ではありませんし、くまなく情報を所有しているわけでも
ありませので、主旨として2週間のあいだで建築関連の、新聞・雑誌(一部海
外雑誌)、学会等に掲載された「建設関連でのITの情報」および「委員会など
で知り得た情報」を個人的に抜粋し(網羅はしません)、その内容に関して
「短信」したく考えております。
あくまでも一方的な配信ですので、もちろん無料ですし、「不必要だから送ら
ないで!」と、ご返事を頂ければ次号より配信を中止いたします。
また、コメント、質問等がございましたら、返信をして頂ければ幸いです。
ご多忙中の皆様におかれましては、読み飛ばした記事のフォロー、情報確認
等、もし、ご参考になれば幸いです。
[天神]
■□■[ I N D E X ]■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【1】建設産業新聞、建設通信新聞
・中小建設業者への電子入札に関する調査
・JCCSは原案作成
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【2】日経コンストラクション6/14
・電子納品に関する質問
・江戸川区 入札 ICカードを使わずにコスト削減建築IT情報
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【3】米国 コンファレンス(6月3日〜6日)
・A/E/C SYSTEMS 2002 現地レポート(概要)
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【4】アメリカの建設週刊誌 「エンジニアリング ニューズレコード(ENR)」
・四次元CADの紹介
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【1】建設産業新聞、建設通信新聞
・建設産業新聞6/12
■中小建設業者への電子入札に関する調査
帝国データバンクが中小建設関連企業3万社に対して、電子入札に関する意
識・取り組み状況調査を行なった。
回答率30%。8400社(93%)が関心を示しているものの、参加予定については
7割を超える企業が検討中。参加済みの企業は335社(3.7%)とまだわずか。
ただ「地方自治体が電子入札を行なっていないから」と、参加意欲があるもの
の参加できない回答も多かった。
不安要素には、「受注額の低下」「セキュリティ体制」の2つに集中している。
・建設通信新聞6/11
■JCCSは原案作成
日本建設情報総合センター(JACIC)は、建設情報標準化推進計画に基づく
2002年度の活動計画を決めた。
建設分野全体のコード標準化は、(仮)JCCS(日本版建設情報標準分類体系)
の原案を作成する。また、CADデータ交換基準(SFX)では、2次元図面データ
の高度利用ができるようにSFXのレベルアップを図る。
コード標準化は、調査・計画、設計・積算、入札・契約、工事施工、維持管理と
いった領域ごとに標準化活動をしているものの、個々のフェーズ内に閉じられ
ていた。
CALS/ECの実現に役に立つようJCCSの原案を作成し、個別テーブルの作
成が進むようにする。
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【2】日経コンストラクション6/14
■国総研のホームページに電子納品Q&Aコーナー開設
国土交通省の国土技術政策総合研究所(国総研)は、電子納品に関する
Q&Aのコーナーを開設した。約300件の質問に答えている。
従来からの「電子納品全般」「工事完成図書の電子納品要綱(案)」などの質問
と回答に比べ、「PDFファイルを作成する際の解像度に関して」「チェックシステ
ムのエラーメッセージの設定に関して」など、現場の実務に即した詳細な質問
が増えている。
URL http://www.nilim.go.jp/japanese/denshi/calsec/q_a_index.htm
■入札 ICカードを使わずにコスト削減
江戸川区は2002年11月から始める電子入札に、区が独自に開発中の電子入
札システムを使用する。
国が実施している電子入札では、入札に参加する企業の認証にICカードを使っ
ている。この場合企業にとっては、ICカードの購入費が一枚あたり4万5000円
かかるうえ、ICカードリーダー(読み取り機)も必要になる。
今回のシステムは、帝国データバンクの電子証明書を使い、6000円の登録費
用だけで利用でき、入札参加企業の負担が軽減する。
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【3】米国 コンファレンス(6月3日〜6日)
■A/E/C SYSTEMS 2002 現地レポート(概要)
今年のA/E/C SYSTEMS 2002 がUSAのカリフォルニア州アナハイムで
6月3日から6日まで開催された。
今年のトレンドは、従来のCAD、工程ソフト、積算ソフトといった、個別のアプ
リケーションをツールとした、個々の業務ソリュ-ジョンから範囲を広げ、プロ
ジェクト全体のライフサイクルを通したコラボレーションによるプロジェクト・ソ
リュ-ジョンの必要性である。
そのためのキーワードとして、Asset Managementを基調概念としていた。
その概念に基づき、A/E/Cのメインタイトルとしては「Ripple Effect」(さざなみ
の効果)という、暗示的なタイトルが掲げられていた。
しかし、CADベンダーの2大勢力である、Autodeskの副社長とBentley Systems
の副社長が基調講演の壇上に並んで、CADソフトをとりまく環境の成熟と次
なるテーマとしてのAsset Managementの必要性を述べているのを聞けば、
従来の流れではない新たな潮流が湧き出しつつあることを感じさせられた。
それを具体的に表現したのが今回のサブタイトルである 「Solutions for the
Total Asset Lifecycle」である。ここでいうAssetとはFacilityよりもObjectiveな
個々の建築および設備要素を指していて、Total Assetでプロジェクトの施設
全体をあらわしている。
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【4】アメリカの建設週刊誌 「エンジニアリング ニューズレコード(ENR)」
■四次元CADの紹介
タイトル:デジタル化建設はスケジュール及びコストの効率を高める
これまで、研究的分野、ニッチ的の領域で試行されていた四次元CAD、三次
元CADに時間要素のスケジュールソフトを組み合わせたCADが建設現場に
根を下ろしつつある。
複雑な形状と構造の複合施設の建設では、工事間の調整とか順序付けに利
用価値が高いと評価されている。こうして無駄な工程を避け、後期の短縮に効
果を挙げている。よく利用されている四次元CADにInviznCAD(Walt Disney
Imagineering社開発)がある。
三次元CADで作られた建物要素と、コンピュータで生成されたスケジュール
工程を結合して、建物や構造物の建設工事をシュミレートする機能を持ち、
建設のシークエンスを映画のように表現することができる。
三次元CADのデータは、AutoCAD、Microstationなどのプラットフォームから
四次元CADにインポートされる。スケジューラーのプラットフォームには、
Premavera Project Planner, Mirosoft Projectなどがある。
現在のところ、四次元CADの隘路はデータの作成コストにある。その理由の
ひとつは、三次元CADのデータが単純で、建設工程のシュミレートに必要な
属性を持っていないので、この属性データに追加する必要があり時間がかか
ることである。三次元CADの熟成と一層の普及が待たれる。
幾つかのベンダーが四次元CADツールを開発、販売している。Virtual Step社
のVirtualSTEP、Bentley Systems社のSchedule Simulator+Dynsmic Animator
などがある。その他、Inergraph社、Balfour Technologies社、Visual Engineering
社なども四次元CADソフトを提供している。
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= 編集後記 =
第一回目のメールニュースは如何でしたでしょうか。
ところで、最近、W32.Klezというコンピュータウィルスが猛威を振るっており、これ
に感染したコンピュータから、勝手に社内の重要書類を添付した電子メールを送
信されたため、トラブルが発生しており、かなりの被害が報告されているようです。
ビジネスツールとして定着してきた電子メールを、このように悪用されるのは大変
困ってしまいます。心当たりのないメールは開かないようにして、直ぐに削除する
ように心がけましょう !
その他、ワールド・トレード・センタービル群の倒壊については、世界中の研究機
関、建設組織のグループが調査し、構造体の破壊と火災の影響について報告書
を出しています。中でも米国連邦危機管理機関(Federal Emergency Management
Agency)の報告書、FEMAレポートがよく知られています。Web上で公開されていま
すので、機会が有りましたらご覧ください。
URLは次のとおりです。 http://www.fema.gov/library/wtcstudy
[天神]
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配信中止、配信アドレスの変更およびメールに関するご質問は、
it-news@bpo.co.jp 宛にお送り下さい。
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編集長:天神良久 ( tenjin@bpo.co.jp )
編集協力:桑形松夫 ( matsuo@bpo.co.jp )
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